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みなさん、さようなら / LES INVASIONS BARBARES

2008/07/31 Thu [Edit]

みなさん、さようなら / LES INVASIONS BARBARESみなさん、さようなら / LES INVASIONS BARBARES
2003年製作 カナダ フランス (2004/10/22)
製作:ドゥニーズ・ロベール、ダニエル・ルイ
監督・脚本:デゥニ・アルカン
撮影:ギィ・デュフォ
美術:ピエール・アヴィア
出演:レミー・ジラール、ステファン・ルソー、マリー・ジョゼ・クローズ、ドロテ・ベリマン、ピエール・キュルジ、イヴ・ジャック、ルイーズ・ボルタル、ドミニック・ミシェル、ジョアンヌ・マリー・トランブレイ、マリナ・ハンズ、ミツ・ジェリナ、ソフィー・ロラン、トニ・チェナチト、イザベル・ブレ、マルキータ・ポワ
アカデミー外国語映画賞、カンヌ映画祭主演女優賞:マリー・ジョゼ・クローズ

1986年製作の”アメリカ帝国の滅亡”のデゥニ・アルカン監督がその続編にあたる映画として取り上げた作品です。
女と書物とワインをこよなく愛し、人生を気ままに謳歌してきた、破天荒で偏屈な父親を軽蔑してきたセバスチャンの元に、癌に侵された父の余命がわずかという知らせが入った。ロンドンで暮らす彼は、渋々故郷であるモントリオールへ戻る。しかし、セバスチャンは母に頼まれ、父親の最期の日々を楽しいものにしようと友人や元愛人を集め、ヘロイン治療のため麻薬常習犯のナタリーを雇いと、手を尽くすのであった。

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スワロウテイル / swallowtail

2008/07/31 Thu [Edit]

スワロウテイル / swallowtailスワロウテイル / swallowtail
1996年製作 日本 (2003/11/19)
監督・原作・脚本:岩井俊二
撮影:篠田昇
美術:種田陽平
音楽:小林武史
出演:三上博史、CHARA、伊藤歩、江口洋介、山口智子、渡部篤郎、許志安、洞口依子、大塚寧々、桃井かおり、小橋賢児、田口トモロヲ、浅野忠信、塩見三省、渡辺哲

小学生が偽札を行使するシーンが問題となり、映倫のR指定となった作品です。映画と前後して、岩井俊二監督による同名の小説が発表されたり、作中のバンドYEN TOWN BANDのサウンドトラック”MONTAGE”が発売されりと、当時の日本で何かと話題を集めた作品です。また、岩井俊二監督の独特な映像感覚も素晴らしく、その映像美は”岩井美学”などと呼ばれ、この作品で岩井俊二監督の知名度を大きく上げた作品です。セリフは日本語だけではなく、英語、中国語がミックスされています。
"円"が世界で一番強かった時代。一攫千金を求めて日本にやってきた外国人達は、街を"円都(イェン・タウン)"と呼び、日本人達は住み着いた違法労働者達を"円盗(イェン・タウン)"と呼んで卑しんだ。そんな円都に住む、円盗たちの物語です。アゲハは円都の娼婦だった母の死後、無責任な大人達にたらい回しにされ、胸に蝶のタトゥーを付けた娼婦グリコの元に引き取られる。グリコもまた、"円"を夢見て上海から日本にやってきた円盗だった。ひょんなことから、グリコたちは一万円札の磁気データが記録されたカセットテープを手に入れる…。

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仕立て屋の恋 / MONSIEUR HIRE

2008/07/31 Thu [Edit]

仕立て屋の恋 / MONSIEUR HIRE仕立て屋の恋 / MONSIEUR HIRE
1989年製作 フランス (2006/11/24)
製作:フィリップ・アルカソンス、ルネ・クライトマン
監督・脚本:パトリス・ルコント
原作:ジョルジュ・シムノン
脚本:パトリック・デゥヴォルフ
原作:ジョルジュ・シムノン
撮影:ドニ・ルノワール
音楽:マイケル・ナイマン、ヨハネ・ブラームス
出演:ミシェル・ブラン、サンドリーヌ・ボネール、リュック・テュイリエ、アンドレ・ウィリムス、フィリップ・ドルモア

”メグレ警視”で知られる推理作家ジョルジュ・シムノンの原作”イール氏の犯罪”を、パトリス・ルコント監督が大胆な解釈で見事に映画化した作品です。”髪結いの亭主”の前作にあたる作品で、単なるサスペンス・ミステリーに留まらず、孤独な人間たちが奏でるラブ・ストーリーとして展開するところに、パトリス・ルコント監督の手腕を感じます。独特の寒々しい色調の映像も素晴らしいです。
仕立て屋のイールは極端なきれい好きで、孤独な毎日を送っているが、唯一の楽しみとして、向かいに住む美しい女性アリスを窓の隙間から覗き見している。そんなある夜、彼は恐ろしい出来事を目撃してしまう…。薄暗い公園でピオレットという青年が殺された。捜査を担当した刑事(アンドレ・ウィルムス)は、以前強制わいせつ罪で捕まったことのある仕立て屋イール氏(ミシェル・ブラン)の犯行ではと疑う。

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ボーイズ・ドント・クライ / BOYS DON'T CRY

2008/07/31 Thu [Edit]

ボーイズ・ドント・クライ / BOYS DON'T CRYボーイズ・ドント・クライ / BOYS DON'T CRY
1999年製作 アメリカ (2007/01/26)
監督・脚本:キンバリー・ピアース
脚本:アンディ・ビーネン
撮影:ジム・デノールト
美術:マイケル・ショウ
音楽:ネーサン・ラーソン
出演:ヒラリー・スワンク、クロエ・セヴィニー、ピーター・サースガード、ブレンダン・セクストン三世、アリソン・フォーランド、アリシア・ゴランソン、マット・マクグラス、ロブ・キャンベル、ジェネッタ・アーネット
アカデミー主演女優賞:ヒラリー・スワンク

ブランドン・ティーナとして知られる、ネブラスカ州で殺害された実在の人物の人生を描いた作品です。女性であることを拒絶し、男装して男として生きようとしたために悲劇をよんだエモーショナルな映画です。オスカーに輝いたヒラリー・スワンクの演技もすごいですが、ラナ役を演じたクロエ・セヴィニーの大胆且つ繊細な表現力は見事です。
舞台は1993年、ネブラスカ州フォールド・シティ。カウボーイハットを被ったクールな青年ブランドンはこの地を訪れ、ラナという女性と恋に落ちる。ところが実はこのブランドンは性同一障害者で女性だということが発覚し、ラナの母親の恋人であり荒くれ者のジョンが激怒する。そして、彼と弟分はブランドンを女性としてレイプしてしまう…。

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クラッシュ / CRASH

2008/07/28 Mon [Edit]

クラッシュ / CRASHクラッシュ / CRASH
2005年製作 アメリカ (2006/07/28)
製作・監督・脚本:ポール・ハギス
製作・脚本:ボビー・モレスコ
製作:ドン・チードル
撮影:マイケル・ミューロー
音楽:マーク・アイシャム
出演:サンドラ・ブロック、ブレンダン・フレイザー、マット・ディロン、ライアン・フィリップ、タンディ・ニュートン、テレンス・ハワード、ドン・チードル
アカデミー作品賞、脚本賞、編集賞

”ミリオンダラー・ベイビー”で製作・脚本を務めたポール・ハギス監督の作品で、満を持してスクリーン監督デビューを飾った本作は、観る者の心の奥深くまで入り込んできます。この作品は、ポール・ハギスの天才的な脚本と演出やその静かなパワー、綿密さ、多様性と深さに圧倒される映画です。
ロサンゼルスを舞台に、さまざまな人物の運命が”クラッシュ”により絡まる36時間が描かれています。登場人物それぞれのドラマが進展するにつれ、次第にひとつにつながっていく、その寸分の隙もない構成は見事です。登場人物すべてが主役として機能する群像劇である本作は、異なる境遇、異なる階級の人々の物語が対等に描かれていますが、差別や偏見のテーマにとどまらず、鮮烈に描かれる真の”人間”の姿を感じます。希望を感じさせるラストシーンでは、ポール・ハギス監督の愛情の深さを感じました。

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北京ヴァイオリン / 和?在一起 / TOGETHER

2008/07/28 Mon [Edit]

北京ヴァイオリン / 和?在一起 / TOGETHER北京ヴァイオリン / 和?在一起 / TOGETHER
2002年製作 中国 (2004/04/02)
製作総指揮:ヤン・ブーティン、イェン・シャオミン、トン・ガン
製作:チェン・ホン、イ・ジュイック、ツオ・ルンベイ
監督・脚本:チェン・カイコー
脚本:シュエ・チャオルー
撮影:キム・ヒョング
美術:ツァオ・ジュウピン
音楽:チャオ・リン
出演:タン・ユン、リウ・ペイチー、ワン・チーウェン、チェン・カイコー、チェン・ホン、リー・チュアンユン、チェン・チアン、チャン・チン、キム・ヘリ

ハリウッド映画界への進出も果たしたチェン・カイコー監督が、再び中国へと立ち返り、人間たちの心模様を感動的に描き出した作品です。父親扮するリウ・ペイチーの人情溢れる名演と物語を彩るヴァイオリンの素朴で豊かな旋律が心に響きます。
中国北部の田舎で暮らす父・リウと13歳の息子・チュン。チュンは母親の形見のヴァイオリンを弾き、その腕は評判だった。ある日2人は、コンクールへ出場するため北京へ出かける。結果は5位だったが、息子の才能を疑わないリウは、音楽教師のチアンにチュンの個人指導を頼み込む。腐敗した音楽界に愛想を尽かしていたチアンも、指導を重ね、次第に情熱を取り戻していく。その頃リウは、有名なユイ教授にチュンの指導を頼んでいた。ユイ教授は、チュンに国際コンクール出場へのチャンスを与えるが、それは、父・リウとの別れを意味していた。そして明らかになる、父と息子の間に隠されていた秘密。すべてを悟ったチュンが、北京駅でリウのためだけに演奏するラスト・シーンが、感動を締めくくる。

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二十日鼠と人間 / OF MICE AND MEN

2008/07/28 Mon [Edit]

二十日鼠と人間 / OF MICE AND MEN二十日鼠と人間 / OF MICE AND MEN
1992年製作 アメリカ (2007/03/23)
製作総指揮:アラン・C・ブロンクィスト
製作:ラス・スミス
製作・監督:ゲイリー・シニーズ
原作:ジョン・スタインベック
脚本:ホートン・フート
撮影:ケネス・マクミラン
美術:デヴィッド・グロップマン
音楽:マーク・アイシャム
出演:ゲイリー・シニーズ、ジョン・マルコビッチ、レイ・ウォルストン、ケーシー・シーマズコ、シェリリン・フェン、ジョー・モートン

文豪ジョン・スタインベックの原作を真正面から映像化した感動の物語です。二十日鼠と人間(Of Mice and Men)は、スタインベック自身の季節労働者としての経験がベースとなっていて、物語の舞台はカリフォルニア州ソルダードから少し離れた大農場です。 ジョン・スタインベック著者はこの作品を、演劇を意識した初の作品として位置づけています。そしてこの映画では、ニューヨーク演劇界の俊英ゲイリー・シニーズが旧友のジョン・マルコビッチと共演すると共に演出をも手掛けています。私の大好きな俳優の一人、ジョン・マルコビッチの素晴らしい演技は見所のひとつです。
1930年代、不況風で荒れるアメリカの農村地帯を流れ歩くレニーとジョージ。体は大きく力持ちだが、子供並みの知能しかないレニーにとって、頭の回転が早く、しっかり者のジョージは保護者的な存在だった。ふたりはやっとの思いでとある農場に落ち着くが、安息もつかの間、レニーが雇い主の若妻を絞め殺してしまう。子供のように純粋な大男と、彼を慈しみ、面倒をみる友人の堅固な友情。純粋さゆえの悲劇に涙します。

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運動靴と赤い金魚 / BACHEHA - YE ASEMAN

2008/07/28 Mon [Edit]

運動靴と赤い金魚 / BACHEHA - YE ASEMAN運動靴と赤い金魚 / BACHEHA - YE ASEMAN
1997年製作 イラン (2005/08/26)
監督・脚本:マジッド・マジティ
撮影:パービズ・マレクザデー
美術:アスガル・ネジャド・イマニ
出演:ミル・ファロク・ハシェミアン、バハレ・セッデキ、アミル・ナージ、フェレシュテ・サラバンディ、ダリウシュ・モクタリ、ナフィセ・ジャファール・モハマディ
モントリオール国際映画祭グランプリ

モントリオール国際映画祭でグランプリに輝き、イラン映画としては初のアカデミー外国語映画賞候補にもなった、マジッド・マジディ監督による、兄弟を描いた心温まる感動作品です。マジッド・マジディ監督の知人から聞かされた実話を元に脚本し、貧困という社会問題を盛り込んだ笑いと涙の映画です。
兄のアリ少年は、修理したばかりの妹ザーラの靴をなくしてしまう。家計が苦しく貧しい家庭に暮らす彼らは、そのことを両親に伝えられず、一足の靴をかわりばんこに履いて学校に通う。そんなとき、小学校のマラソン大会が開催され、アリは賞品の靴を獲得するために3等賞をめざして奮闘する。素朴で純粋な兄弟愛に胸が熱くなり、クライマックスのマラソンシーンでは、手に汗握る興奮を覚えます。

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やさしい嘘 / DEPUIS QU'OTAR EST PARTI...

2008/07/28 Mon [Edit]

やさしい嘘 / DEPUIS QU'OTAR EST PARTI...やさしい嘘 / DEPUIS QU'OTAR EST PARTI...
2003年製作 フランス グルジア (2005/03/11)
製作総指揮:ヤナ・サルドリシュヴィリ
製作:ヤエル・フォギエル
監督・脚本:ジュリー・ベルトゥチェリ
脚本:ベルナール・レヌッチ
撮影:クリストフ・ポロック
美術:エマニュエル・ド・ショヴィニ
出演:エステール・ゴランタン、ニノ・ホマスリゼ、ディナーラ・ドルカーロワ、テムール・カランダーゼ、ルスダン・ボルクヴァーゼ、サシャ・サリシュヴィリ、ドゥタ・スヒルトラーゼ、アブダラ・ムンディ
カンヌ映画祭国際批評家週間賞、黄金のリール賞

フランスの新鋭女性監督ジュリー.ベルトゥチェリが、旧ソ連の素朴な国グルジアを舞台に、質素ながらも幸せに暮らす3世代の女性達の複雑な想いを、暖かい目線で描いた感動作品です。祖母役のエステール・ゴランタンは、なんと85歳で女優デビューを果たし、この映画製作当時は90歳であり、可愛くて小粋なエカおばあちゃんを演じ、穏やかな感動を与えてくれます。
グルジアに住むエカおばあちゃんは、パリに住む息子・オタールの手紙が何よりの楽しみだった。しかし、ある日、オタールが事故死したと娘と孫が知らせを知り、愛する祖母のためにそのことを隠す。小さな嘘により、離ればなれだった家族の心が、少しずつ近づいていく過程が胸に沁みます。

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奇跡の海 / BREAKING THE WAVES

2008/07/27 Sun [Edit]

奇跡の海 / BREAKING THE WAVES奇跡の海 / BREAKING THE WAVES
1996年製作 デンマーク (2002/03/01)
製作総指揮:ラース・ヨーンソン
監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
撮影:ロビー・ミューラー
音楽:ヨアキム・ホルベック
出演:エミリー・ワトソン、ステラン・スカルスゲールド、カトリン・カートリッジ、ジャン・マルク・バール、ウド・キアー
カンヌ映画祭審査員特別賞

”エレメント・オブ・クライム””ヨーロッパ””キングダム”と、カルト支持の高い異色作を放ち続けるラース・フォン・トリアーの長編第5作です。手持ちのカメラで撮影された映像は、絶えず不安定に揺れ、あたかもドキュメンタリーを見ているかのような生々しさを放ち、印象的な色彩の風景をバックに1960年代から1970年代のロックの名曲が流され、感情を揺さぶります。
1970年代初頭、スコットランド北西部の高地地方、海沿いの荒野寒村。戒律の厳しいカルヴィン主義が支配する村で、敬虔な信者のベスは、よそ者のヤンと結婚する。油田の採掘現場で働くヤンが留守になると、一人、神との対話を繰り返すベスだった。ところがある日、ヤンは現場で大けがを負い、下半身不随となってしまう。ベスは自分の祈りのせいで彼に災いが降りかかったのだと自分を責める。そんなベスに病室のヤンは、セックスのできない自分の代わりに誰かセックスをする相手を見つけてほしい、そしてぜひその様子を詳しく聞かせてほしいという。そうすることで彼は間接的にベスと愛し合うことができるというのである。教会で一人祈る彼女に、神は愛の証拠を見せろという。ベスは彼のために男達とおずおず関係を持ち始めヤンにその話をする。ヤンが危篤になるとベスは見知らぬ男と関係し、そのたびヤンは助かった。ベスは、明らかに神の力が働いていると信じるが、次第に行動があからさまになり服装も派手になってきた。母も村人も教会の長老も、娼婦となったベスを見放し、忌み嫌った…。排他的な村社会で異常なまでに純粋に愛を貫いたヒロインの悲劇的な運命に、”祝福の鐘”に鳴り響く…。


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ニュー・シネマ・パラダイス / NUOVO CINEMA PARADISO

2008/07/27 Sun [Edit]

ニュー・シネマ・パラダイス / NUOVO CINEMA PARADISOニュー・シネマ・パラダイス / NUOVO CINEMA PARADISO
1989年製作 イタリア フランス (2006/03/03)
製作:フランコ・クリスタルディ
監督・脚本:ジェゼッペ・トルナトーレ
撮影:ブラスコ・ジュラート
音楽:エンニオ・モリコーネ、アンドレア・モリコーネ
出演:フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン、アニェーゼ・ナーノ、サルバトーレ・カシオ、マリオ・レオナルディ、プペラ・マッジオ、レオポルド・トリエステ、アントネラ・アッティーリ、エンツォ・カナヴァレ、イサ・ダニエリ、レオ・グロッタ、タノ・チマローサ、ニコラ・ディ・ピント
アカデミー外国語映画、カンヌ映画祭審査員特別賞

製作当時29歳だったジェゼッペ・トルナトーレ監督が、映画を愛し、映画館に通った人々の人生模様をノスタルジックに描いた作品です。舞台はシチリア、古き良き時代の映画館、映画青年のサルバトーレは、幼い頃から映画館パラダイス座の映写技師アルフレードを慕い、自らも映写技師となる。初恋、徴兵、青春時代を駆け抜ける彼に、アルフレードは島を出ることを勧める。それから30年後、映画監督となったサルバトーレが、アルフレードの死の知らせを聞いて、島に帰って来たとき、パラダイス座は廃館となっていた。フィルム1コマ1コマに対する映写技師の熱い想いがラスト・シーンに結実します。感傷と郷愁、映画への愛に満ちた作品です。


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シャイン / SHINE

2008/07/27 Sun [Edit]

シャイン / SHINEシャイン / SHINE
1995年製作 オーストラリア (2004/06/25)
製作:ジェーン・スコット
監督・原作:スコット・ヒックス
脚本:ジャン・サルディ
撮影:ジェフリー・シンプソン
音楽:デヴィッド・ハーシュフェルダー
出演:ジェフリー・ラッシュ、ノア・テイラー、アレックス・ラファロウィッツ、アーミン・ミューラー・スタール、リン・レッドグレーヴ、ジョン・ギールグッド
アカデミー主演男優賞:ジェフリー・ラッシュ

オーストラリア出身の実在の天才ピアニスト、デヴィッド・ヘルフコッドの半生をモデルに、苦難を乗り越え演奏家として再起するまでを描いた感動作です。ヘルフゴッド夫妻に取材したスコット・ヒックスの原案を基に、ジャン・サルディが脚本を執筆し、音楽はデイヴィッド・ヒルシュフェルダーで、ピアノ演奏はデヴィッド・ヘルフゴット自身によるものです。主演のジェフリー・ラッシュの演技は、素晴らしく、心の奥底から感情が込み上げてきます。
幼少時代から天才ピアニストとしての才能を発揮したデヴィッド・ヘルフコット。父親の過剰なまでの愛を受けた彼だったが、父親の反対を押し切りロンドンへ留学を果たす。教授にも恵まれ順調に見えたが、繊細の神経ゆえ、精神に異常をきたしてしまう。10年後、精神病院を出た彼は、ワイン・バーで演奏を開始する…。

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誰も知らない / NOBODY KNOWS

2008/07/27 Sun [Edit]

誰も知らない / NOBODY KNOWS誰も知らない / NOBODY KNOWS
2004年製作 日本 (2005/03/11)
製作・監督・脚本:是枝裕和
撮影:山崎裕
美術:磯見俊裕、三ツ松けいこ、音楽:ゴンチチ
出演:柳楽優弥、北浦愛、木村飛影、清水萌々子、韓英恵、YOU、加瀬亮、寺島進、遠藤憲一、平泉成、串田和美、岡元有紀子、タテタカコ、木村祐一
カンヌ映画祭主演男優賞:柳楽優弥

第57回カンヌ国際映画祭で、柳楽優弥が最年少で主演男優賞を受賞したことで注目を浴びることになった是枝裕和監督の作品です。この映画は、1988年に実際に発生した巣鴨子供置き去り事件を題材とし、是枝和弘監督が15年の構想の末、満を持して映像化したものです。素朴で飾り気のない演技を披露した主演の柳楽優弥は、撮影時期、思春期だったため、撮影していた1年間で身長が146cmから163cmまで伸び、声変わりもしています。母親に捨てられた4人の幼い兄弟の姿を、ドキュメンタリー・タッチの映像で描き出した作品で、静かな印象の中、みずみずしくも痛切に彼らの心情を写しだしています。また、母親の母親になれない罪に、その存在を感じることのない軽々しい存在が、感情の希薄問題を浮き彫りにしているように感じる。
ある2DKのアパートに、スーツケースを抱えた母親・けい子と息子の明が引越ししてくる。アパートの大家には「主人が長期出張中の母子2人だ」と挨拶をするが、実はけい子には明以外の子どもが3人もおり、スーツケースの中には次男の茂、次女のゆきが入っていた。兄弟はそれぞれ父親が異なり、学校に通ったことがない。ある日、母親がわずかなお金を残して家出する。残された彼らは助け合いながらひっそりと生きていく”誰も知らない”生活が始まる…。


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ダンサー・イン・ザ・ダーク / DANCER IN THE DARK

2008/07/26 Sat [Edit]

ダンサー・イン・ザ・ダーク / DANCER IN THE DARKダンサー・イン・ザ・ダーク / DANCER IN THE DARK
2000年製作 デンマーク (2004/11/25)
製作:ヴィベケ・ウィンデロフ
監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
撮影:ロビー・ミューラー
美術:カール・ユリウスン
音楽:ビョーク
出演:ビョーク、カトリーヌ・ドヌーヴ、デヴィッド・モース、ピーター・ストーメア、ジョエル・グレイ、ヴィンセント・パターソン、カーラ・セイモア、ジョン・マルク・バール、ブラティカ・コスティク、ジョブハン・ファロン、ゼルイコ・イヴァネク、ウド・キアー、ステラン・スカルスゲールド
カンヌ映画祭パルム・ドール、主演女優賞:ビョーク

ラース・フォン・トリアー監督の熱心な誘いで、音楽のみならず主演も努めたアイルランド人のアーティスト、シンガービョークの類い稀な才能と個性なくしては、本作は成立しなかったであろう、凄まじいまでの犠牲愛を映し出した作品です。非情なまでに率直な手持ちカメラの映像を映し出し、ヒロインがつらい現実から逃げ出すために空想にふけるシーンではデジタルカメラを使用し、それまでの不安定な画面がほんのりと色づき、ライヴ感あふれる歌と踊りのパフォーマンスが繰り広げられるなど、斬新さに満ちあふれた作品です。また、往年のハリウッド映画風の非現実的なセットを導入せず、工場や鉄橋などの空間をそのまま利用したミュージカル演出も、既成のイメージを覆しました。
1960年代、アメリカの片田舎に暮らすチェコ移民のシングルマザーのセルマは、徐々に視力が失われていく奇病に冒されながらも、最愛の息子の手術費を稼ぐために工場で働いている。そんな彼女の隣人の思わぬ行動によって、さらなる過酷な試練に直面していく…。感情を揺さぶるラストシーン、報われない想いが込み上げてきます。

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ひかりのまち / WONDERLAND

2008/07/25 Fri [Edit]

ひかりのまち / WONDERLANDひかりのまち / WONDERLAND
1999年製作 イギリス
 (2001/03/09)
製作総指揮:デヴィッド・M・トンプソン
製作:ミシェル・カマーダ、アンドリュー・イートン
監督:マイケル・ウィンターボトム
脚本:ローレンス・コリアト
撮影:ショーン・ボビット
美術:マーク・ティルデスリー
音楽:マイケル・ナイマン
出演:シャーリー・ヘンダースン、ジーナ・マッキー、モリー・パーカー、イアン・ハート、ジョン・シム、スチュアート・タウンゼント、キカ・マーカム、ジャック・シェファード、エンゾ・チレンティ、サラ・ジェーン・ポッツ、デヴィッド・ファーム、エレン・トーマス、ピーター・マーフリート、ネイサン・コンスタンス

最小限のクルーによる手持ち16ミリカメラによる撮影、照明もエキストラも一切なしという大胆なアプローチで臨場感あふれるロンドンを描ききった映像は、マイケル・ナイマン特有の繊細でエモーショナルな繰り返しの旋律と見事にマッチし、熱く胸に迫ってきます。普通の人々の何気ない日常にこそ起こりうる、ささやかだけど幸せなドラマを鮮やかに切り取った映画で、マイケル・ウィンターボトムの原点とも言えるTVドキュメンタリースタイルに立ち返って描いた愛の物語です。

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ライフ・イズ・ビューティフル / LA VITA E BELLA

2008/07/25 Fri [Edit]

ライフ・イズ・ビューティフル / LA VITA E BELLAライフ・イズ・ビューティフル / LA VITA E BELLA
1998年製作 イタリア (2005/08/26)
製作:エルダ・フェッリ、ジョンルイジ・ブラスキ
監督・脚本:ロベルト・ベニーニ
脚本:ヴィンチェンツォ・チェラーミ
撮影:トニーノ・デリ・コリ
美術:ダニーロ・ドナーティ
音楽:ニコラ・ピオヴァーニ
出演:ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ、ジョルジオ・カンタリーニ、ジュスティーノ・デゥラーノ、セルジョ・ブストリック、マリサ・パレデス、ホルスト・ブッフホルツ
アカデミー主演男優賞:ロベルト・ベニーニ、外国語映画賞、作曲賞、カンヌ映画祭グランプリ

アカデミー賞で主演男優賞ほか3部門を受賞するなど、各映画祭で数々の賞を受賞した感動作品です。私の大好きなイタリアの名優ロベルト・ベニーニが、監督・脚本・主演の3役を見事にこなし、彼ならではのユーモアと悲哀が入り交じった軽妙な演技で人生の素晴らしさを感動的に伝えてくれる作品です。”ボイス・オブ・ムーン”などの作曲家ニコラ・ピオヴァーニの優しく軽やかな音楽も印象的で、この映画には欠かせないテイストとなっています。
戦争という過酷な状況の中で、家族を愛し、守り続けた男の姿を笑いと涙で描いています。1939年、イタリアのトスカーナ地方、本屋になる夢を抱いてやって来たユダヤ系イタリア人グイドは、一目惚れした小学校教師ドーラと結ばれ、一人息子をもうける。だが、幸せな家族を築いた彼らを強制収容所行きという試練が待ち受けていた。彼は息子を悲しませないために、これはゲームだと偽り、生きる希望を与えようとするが…。笑と涙で締め付けられ、心が大変なことになります。

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ギルバート・グレイプ / WHAT'S EATING GILBERT GRAPE

2008/07/25 Fri [Edit]

ギルバート・グレイプ / WHAT'S EATING GILBERT GRAPEギルバート・グレイプ / WHAT'S EATING GILBERT GRAPE
1993年製作 アメリカ (2005/08/26)
製作総指揮:アラン・C・ブロンクィスト
製作総指揮・監督:ラッセ・ハルストレム
製作:メイア・デベル、バーティル・オールソン、デヴィッド・マタロン
原作・脚本:ピーター・ヘッジズ
撮影:スヴェン・ニクヴィスト
美術:ベルント・カプラ
音楽:アラン・パーカー、ビョルン・イスファルト
出演:ジョニー・デップ、ジュリエット・ルイス、メアリー・スティーンバーゲン、レオナルド・ディカプリオ、ダーレーン・ケイツ、ローラ・ハリントン、ケヴィン・タイ、ジョン・C・ライリー、クリスピン・グローヴァー

”マイライフ・アズ・ア・ドッグ”で世界的に評価を得たラッセ・ハルストレムがアメリカに進出して撮影した、ハートウォーミングな青春映画作品です。家族の絆を嫌味無く、軽いタッチでユーモアを交えて描いた作品で、ラッセ・ハルストレムの手腕が輝く映画です。
主人公の青年ギルバートは生まれてから24年間、過食症のために異常なまでに太った母親と、脳に障害をもつやんちゃな弟の面倒を見なければいけないため、故郷の田舎町を出たことがない。そんな彼が、キャンピング・カーで旅暮らしを送る少女ベッキーと出逢ったことから迎える内面の変化を、さわやかに演出しています。知的障害者の弟役を演じた、若きエオナルド・ディカプリオの演技は瑞々しく、素晴らしく、印象に残ります。

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エド・ウッド / ED WOOD

2008/07/25 Fri [Edit]

エド・ウッド / ED WOODエド・ウッド / ED WOOD
1994年製作 アメリカ (2006/01/25)
製作総指揮:マイケル・レーマン
製作:デニーズ・ディ・ノヴァ
製作・監督:ティム・バートン
脚本:スコット・アレクサンダー、ラリー・カラゼウスキー
撮影:スティーヴン・チャプスキー
美術:トム・ダッフィールド
音楽:ハワード・ショア
出演:ジョニー・デップ、マーティン・ランドー、サラ・ジェシカ・パーカー、パトリシア・アークエット、ジェフリー・ジョーンズ、ビル・マーレー、マイク・スター、マックス・カセーラ
アカデミー助演男優賞:マーティン・ランドー

”史上最低の映画監督”といわれたエド・ウッドの若き日を、エドをこよなく愛するティム・バートン監督が映画化した傑作映画です。
映画監督を夢見るエドはある日、性転換を題材にした映画の企画を知り、監督の名乗りをあげるが、プロデューサーはとりあってくれない。そんな帰り道で、偶然に往年のドラキュラ俳優のベラ
・ルゴシと出会い意気投合する。エドは3日間でシナリオを書きあげ、ベラ・ルゴシを出演させることを条件に資金調達をし、性転換の話”グレンとグレンダ”を完成させる。監督デビューを果たした彼は、嘲笑や罵倒をもろともせず、インチキ予言らおかしな仲間達と奇妙な作品を世に送り出していくのだった…。

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セックスと嘘とビデオテープ / SEX,LIES AND VIDEOTAPE

2008/07/25 Fri [Edit]

セックスと嘘とビデオテープ / SEX,LIES AND VIDEOTAPEセックスと嘘とビデオテープ / SEX,LIES AND VIDEOTAPE
1989年製作 アメリカ (2007/07/27)
製作総指揮:ナンシー・テネンボーム、ニック・ウェクスラー、モーガン・メイソン
製作:ロバート・ニューマイヤー、ジョン・ハーディ
監督・脚本:スティーヴン・ソダーバーグ
撮影:ウォルト・ロイド
音楽:クリフ・マルチネス
出演:ジェームズ・スペイダー、アンディ・マクダウェル、ピーター・ギャラガー、ローラ・サン・ジャコモ
カンヌ映画祭グランプリ、主演男優賞:ジェームズ・スペイダー

当時の世界中の映画人が、新しい才能の開花に拍手した、当時26歳だったスティーヴン・ソダーバーグの初監督作品です。セックスと嘘が蔓延する欺瞞的な現代人の深層心理を、ビデオカメラを向けることで、鋭くナイーブにえぐり出していく。斬新な映像感覚と、気負いのないシンプルな台詞まわしが、優しげで小気味よくもスリリングな心理ドラマに仕上げた作品。一見、理想的な夫婦なジョンとアンだが、有能な弁護士として将来を約束されたジョンは、アンの実妹シンシアと愛人関係にあった。そんなことを露知らぬアンだったが、体が無意識に拒否し始める。理由のない不安感と焦燥に悩むアン。そんなある日、彼ら夫婦の家にジョンの旧友ギレアムがやってくる。このジョンのミステリアスな魅力に満ちた存在が、アン、ジョン、シンシアの関係を揺さぶりはじめ、次第に真実が露呈していくのだった。
グレアム役のジェームズ・スペイダーの透明感あふれ、繊細な存在感や言動が印象的で、この映画そのものの雰囲気を作り上げています。

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コーリャ 愛のプラハ / KOLYA

2008/07/25 Fri [Edit]

コーリャ 愛のプラハ / KOLYAコーリャ 愛のプラハ / KOLYA
1996年製作 チェコ イギリス フランス (2000/11/24)
製作:エリック・エイブラハム
監督:ヤン・スヴィエラーク
撮影:ウラジミール・スムットニー
音楽:オンドジェイ・ソウクップ
出演:ズディニェク・スヴィエラーク、ヤン・スヴィエラーク、アンドレイ・ハリモン、リブシェ・シャフラーンコヴァー、オンドジェイ・ヴェトヒィ、ステラ・ザーズヴォルコヴァー
アカデミー外国語映画賞
東京国際映画祭グランプリ

軍の圧力や革命、老人問題を背景にしながら、老人と少年の交流をユーモラスに演出した作品で、プラハの美しい四季を追った叙情味が隠し味となり、触れ合いを深める二人の絆が静かな感動を呼び起こす素晴らしい映画です。
社会主義体制崩壊直前のチェコ・プラハを舞台にした人間ドラマ。遊び人の初老のチェロ奏者ロウカは、友人の頼みでロシア人女性と偽装結婚する。ところが、その女性は姿を消し、5歳の子供コーリャが彼の許に残される。子育ての経験のないロウカは悪戦苦闘しつつ、次第にコーリャと心を通わせる…。

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マイ・プライベート・アイダホ / MY OWN PRIVATE IDAHO

2008/07/23 Wed [Edit]

マイ・プライベート・アイダホ / MY OWN PRIVATE IDAHOマイ・プライベート・アイダホ / MY OWN PRIVATE IDAHO
1991年製作 アメリカ (2006/05/26)
製作総指揮・監督・脚本:ガス・ヴァン・サント
製作:ローリー・パーカー
撮影:エリック・アラン・エドワーズ、ジョン・キャンベル
美術:デヴィッド・ブリスビン
出演:キアヌ・リーヴス、リヴァー・フェニックス、ウィリアム・リチャード、ジェームズ・ルッソ、キアラ・カゼッリ、ジム・カヴィーゼル
ヴェネチア映画祭主演男優賞:リヴァー・フェニックス

青年二人の愛にも似た友情をロード・ムービー調に描いた、映像が美しくセンス光る、ガス・ヴァン・サント監督の作品です。母の面影を追い求めるマイク(リヴァー・フェニックス)は、男娼として体を売っていた。マイクは市長の息子の美少年スコット(キアヌ・リーヴス)と出会い、友情で結ばれ母親探しのため故郷のアイダホへ向かう…。繊細な演技を披露しているリヴァー・フェニックスが、ヴェネチア映画祭で主演男優賞を受賞し、彼の今後の活躍に期待が膨らむきっかけともなった作品です。

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うなぎ / THE EEL

2008/07/23 Wed [Edit]

うなぎ / THE EELうなぎ / THE EEL
1997年製作 日本 (2001/11/22)
監督・脚本:今村昌平
原作:吉村昭
脚本:冨川元文、天願大介
撮影:小松原茂
音楽:池辺晋一郎
出演:役所広司、清水美砂、柄本明、常田富士男、倍賞美津子、佐藤充、相川翔、田口トモロヲ、小沢昭一、市原悦子
カンヌ映画祭:パルムドール

”黒い雨”以来、8年の空白を経て、今村昌平監督が発表した人間ドラマで、1997年度カンヌ映画祭で見事グランプリに当たるパルム・ドールを獲得した作品です。吉村昭の小説”闇にひらめく”を原作とし、飼っているウナギにしか心を開かない男の心情の移ろいを見事に映し出した作品。静かな語り口と感情を押し殺すような映像ながら、鋭い人間観察の目が随所に光る秀作です。浮気した妻を殺害し、8年の服役の後、仮出所した男は理髪店を開き、周囲の人々には心を閉ざしたまま自戒の日々を送っていた。そんなある日、自殺未遂の女性と出会い、彼女を救うことから共同生活を始めることになる。とぼけたような笑いも盛り込まれ、俳優陣も揃って素晴らしい演技です。市原悦子、榎本明の印象深い怪演も見所のひとつだと思います。

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キューブ / CUBE

2008/07/23 Wed [Edit]

キューブ / CUBEキューブ / CUBE
1997年製作 カナダ (2005/03/02)
監督・脚本:ヴィンチェンゾ・ナタリ
脚本:アンドレ・ビジェリック、グレアム・マンソン
撮影:デレク・ロジャース
美術:ダイアナ・マグナス
音楽:マーク・コーヴェン
出演:モーリス・ディーン・ウィント、ニコール・デボアー、ニッキー・ガーダグニー、デヴィッド・ヒューレット、アンドリュー・ミラー、ジュリアン・リッチング

ヒッチコックの”救命艇”、ジョージ・ルーカスの”HX-1138”などから影響を受けたというカナダの若手監督、ヴィンチェンゾ・ナタリが製作した作品です。低予算で製作にしたにも関わらず、センスを感じる映像とストーリー展開は素晴らしいです。警官、女医、女子大生ら6人の男女が、ある日突然、不気味な四角形の部屋に閉じ込められる。そこにはいくつもの部屋の集合体である巨大なキューブ状の建物のどこかだった。唯一の脱出口を目指して部屋から部屋へと移動する彼らを、恐怖の殺人トラップが狂気の世界へと導いて行く…。キューブの存在理由などの背景は一切明かさず、カフカ的な不条理状況での脱出劇が展開する異色サスペンスです。DVDに併録されている”ELAVATED”も見物の短編サスペンス作品です。

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ソウ / SAW

2008/07/15 Tue [Edit]

ソウ / SAWソウ / SAW
2004年製作 アメリカ (2005/10/26)
製作総指揮:ステーシー・テストロ
製作:グレッグ・ホフマン、オーレン・クルーズ、マーク・バーグ
監督:ジェームズ・ワン
脚本:リー・ワネル
撮影:デヴィッド・アームストロング
美術:ジュリー・バーゴフ
音楽:チャーリー・クローザー
出演:ケイリー・エルウェズ、ダニー・クローヴァー、モニカ・ポッター、リー・ワネル、マイケル・エマーソン、ケン・リョン、マッケンジー・ヴェガ、ショウニー・スミス、ベニート・マルチネス、ディナ・メイヤー

オーストラリア出身の20代の若者二人が完成させ、サンダンス映画祭において2004年1月に上映され、低予算ながら視聴者を翻弄する技巧的なストーリー展開で好評を博したソリッドシチュエーションスリラー。低予算で製作され、わずか18日間で撮ったは思えないほどパワフルな映像とグロテスクなストーリーに圧倒されます。捕らえられた人々に尋問のようなゲームを強要するという異常な手口の犯罪を繰り返す怪人”ジグソウ”の暗躍を、息詰まる密室で描き、精神的に追い込まれてる恐怖を味わいます。ラストで判明する犯人はとても意外で驚愕の結末です。

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フリーダ / FRIDA

2008/07/15 Tue [Edit]

フリーダ / FRIDAフリーダ / FRIDA
2002年製作 アメリカ (2007/03/02)
製作:サルマ・ハエック、サラ・グリーン、ジェイ・ポルステイン、ナンシー・ハーディン、リズ・スピード、リンゼイ・フリッキンガー、ロベルト・シュナイダー
監督:ジュリー・テイモア
原作:ヘイデン・エレーラ
脚本:グレゴリー・ナヴァ、クランシー・シーガル、アンナ・トーマス、ダイアン・レイク
撮影:ロドリゴ・ブリエト
美術:フェリペ・フェルナンデス・デル・パソ
音楽:エリオット・ゴールデンサル
出演:サルマ・ハエック、アルフレッド・モリーナ、アントニオ・バンデラス、ジェフリー・ラッシュ、アシュレイ・ジャッド、エドワード・ノートン、ミア・マエストロ、ロジャー・リース、ヴァレリア・ゴリノ
アカデミーメイキャップ賞、作曲賞

サルマ・ハエック製作・主演による伝説の画家フリーダ・カーロの生涯を描いた人間ドラマです。彼女は6歳の時にポリオに罹患して右足が不自由になり、1925年9月17日、下校途中に乗っていたバスで事故に遭い、肩の脱臼、肋骨・鎖骨・背骨・骨盤の骨折、右足の粉砕骨折、子宮等女性器に重度の傷を被る瀕死の重傷を負った。恋人にも去られ人生に絶望しかける。そんな彼女を不びんに思った両親は、彼女に画材一式をプレゼントし、彼女は入院中に絵を独学で学ぶ。やがて、歩けない姿で自画像を描き始めた彼女は、壁画家のディエゴ・リベラと恋に落ちる。この作品では、彼女の激動の人生の日々をスリリング且つユニークに感じ知ることができます。情熱的な音楽も素敵です。

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ゴッホ / VINCENT & THEO

2008/07/15 Tue [Edit]

ゴッホ / VINCENT & THEOゴッホ / VINCENT & THEO
1990年製作 イギリス フランス オランダ (2004/03/19)
製作総指揮:ルーディ・ベーケン
監督:ロバート・アルトマン
脚本:ジュリアン・ミッチェル
撮影:ジョン・ルピーヌ
美術:スティーヴン・アルトマン
音楽:ガブリエル・ヤレド
出演:ティム・ロス、ポール・リース、アドリアン・ブリヌ、ハンス・ケスティング、ヨハンナ・テール・ステーヘ

”ザ・プレイヤー”(1992)、”ゴスフォード・パーク”(2001)等、とにかく登場人物の多い力技の作品で、いろんな賞を総なめにしてきたロバート・アルトマン監督が、偉大なる画家ゴッホの人生に挑んだ作品です。この作品は、原題が”VINCENT & THEO”とあることからもわかるように、ゴッホと生涯にわたって彼を支え続けた弟テオとの関係を中心に描いています。ゴッホが貧困の中で絵を描き続けながら、やがて精神に異常をきたして死を迎えるまでを描いているのですが、ロバート・アルトマンは辛らつな人間描写を盛り込み、異能の人ゴッホの謎めいた人間像に迫っています。自分の耳を剃刀でそぎ落とすエピソードは、あまりにも有名ですが、その原因に関しては、本作では謎です。他殺だったのではとの見解もありますが、自分を銃で撃つくだりもあまりにも突発的です。邦題が”ゴッホ”だけではなく、”ゴッホ/謎の生涯”とされたのは、内容が少なからず影響しているのかもしれません。
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スナッチ / SNATCH

2008/07/15 Tue [Edit]

スナッチ / SNATCHスナッチ / SNATCH
2000年製作 アメリカ (2007/05/30)
製作:マシュー・ボーン
監督・脚本:ガイ・リッチー
撮影:ティム・モーリス・ジョーンズ
美術:ヒューゴ・ルチック・ワイコフスキー
音楽:ジョン・マーフィー
出演:ベネチオ・デル・トロ、ブラッド・ピット、ビニー・ジョーンズ、デニス・ファリーナ、アラン・フォード、ラデ・シェルベッジヤ、ジェイソン・ステイサム、ジェイソン・フレミング、スティーヴン・グレアム、マイク・リード、レニー・ジェイムズ、ロビー・ジー

”ロック・ストック&テゥー・スモーキング・バレルズ”で注目を集めたガイ・リッチー監督による犯罪ドラマ映画です。ガイ・リッチーの作品ならではのスタイルで、複雑な物語を一気に見せるスピーディーな展開が独特です。個性の強い登場人物が醸し出すドライなユーモアも魅力の一つです。ベルギーのアントワープで宝石強盗が発生した。犯人はN.Y.のボスにダイヤを届けに行く前に、ロンドンに寄って小品をさばこうとしていた、それを知ったロシア人ギャングがダイヤの強奪を企み罠を仕掛ける。一方、ロンドンの下町では非合法のボクシングで賭け試合の計画が進行していた。それぞれの思惑を胸に秘めた悪党達の欲望が絡み合い、やがて一大騒動に発展する。ポスターにはブラッド・ピットをメインに使っていますが、これは、主演のジェイソン・ステイサムが、公開当時それほど有名でなかったためだそうです。ブラッド・ピットは”ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ”に感動して仕事を引き受けたため、破格の出演料だったらしいです。

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明日に向って撃て! / BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID

2008/07/14 Mon [Edit]

明日に向って撃て! / BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID明日に向って撃て! / BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID
1969年製作 アメリカ (2007/10/24)
製作:ジョン・フォアマン
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
撮影:コンラッド・L・ホール
音楽:バート・バカラック
出演:ポール・ニューマン、ロバート・レッド・フォード、キャサリン・ロス
アカデミーオリジナル脚本賞、撮影賞、作曲賞、主題歌賞

実在の銀行強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドの物語を脚本映画化した作品。マカロニ・ウェスタンのアンチテーゼとも言える、おしゃれな西部劇でアメリカン・ニューシネマの存在を世界に知らしめた傑作作品です。ポール・ニューマンとロバート・レッド・フォードの相反する個性がぶつかり、絶妙なコンビネーションを作り出した作品。バカラックの軽妙な音楽、二人のアクティブな活躍を活写するCLホールの卓越したカメラ、大胆でモダンなジョージ・ロイ・ヒル監督の演出が、西部劇の定義を覆した、新感覚のウエスタンムービーです。ラストシーンのストップモーションは映画史に残る屈指の名シーンとして有名です。余談として…ポール・ニューマンとロバート・レッド・フォードが崖から飛び降りるシーンでは、180センチ下の出っ張りに置かれたマットレスに向かって自ら飛び降りたそうです。

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ファイト・クラブ / FIGHT CLUB

2008/07/14 Mon [Edit]

ファイト・クラブ / FIGHT CLUBファイト・クラブ / FIGHT CLUB
1999年製作 アメリカ (2005/10/28)
製作総指揮:アーノン・ミルチャン
製作:アート・リンソン、ショーン・チャフィン、ロス・グレイソン・ベル
監督:デヴィッド・フィンチャー
原作:チャック・パラニューク
脚本:ジム・ウールス
撮影:ジェフ・クローネンウェス
美術:アレックス・マクドウェル
音楽:ザ・ダスト・ブラザーズ
出演:ブラッド・ピット、エドワード・ノートン、ヘレナ・ボナム・カーター、ミート・ローフ・アディ、ジャレッド・レト、ザック・グレニアー、リッチモンド・アークエット

物議を醸したチャック・パラニュークの処女小説を映像化した作品です。ブラック・ユーモアを絡めながら衝撃の事実を明かすストーリー展開も見事ですが、何よりも現代の混沌を見つめた視点の鋭さを感じ、共感を得る作品でした。デヴィッド・フィンチャー監督は、原作の持っていた物質、物欲、情報化社会への批判精神を見事に映像化し、強烈なメッセージとして伝えています。ブランド志向の強い保険会社勤務の若手エリート、ジャックは心身ともに疲れ、不眠症に悩まされていた。セラピーに通い始めた彼は、そこでひとりの女性マーラと出逢う。また、別のきっかけで、ジャックは石鹸作りを生業とする謎の男タイラーと知り合う。タイラーはジャックを巻き込み喧嘩の秘密クラブ”ファイト・クラブ”を設立。”ファイトする”ことで自分の悩みを解放していくが、やがてクラブは組織化し、破壊活動に乗り出しエスカレートしていく。

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